チョコレートジャーナル BY AYUMI ICHIKAWA

ヴェンキの代表的なチョコは?「Mr. Venchi Experience Box」を体験

2022/08/07
 
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ショコラコーディネーター®/チョコレートジャーナリスト®
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【The Chocolate Journal チョコレートニュース】

こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。

日本でも人気を集めるイタリアの老舗チョコレートブランド「ヴェンキ」が、代表的なチョコレートを体験できるスペシャルボックス「Mr. Venchi Experience Box」を発表しました。ムービーによる解説つきです。

特別に入手して体験できましたので、みなさんに、チョコレート情報をシェアします。

Mr. Venchi Experience Box(日本未発売)

 

「ミスターヴェンキ エクスペリエンスボックス」

 

それにしても、よーく、ヴェンキの魅力が理解できました。

ヴェンキを代表するチョコレートがセットされたボックスで、かつ、ヴェンキのレシピを手がけている方、ご本人が解説してくれるムービーにアクセスできるんです。味わいながら、知識も得られ、テイスティングホイール付で、アロマをキャッチするヒントもあります。

Mr.ヴェンキことGB Mantelli(GBマンテッリ)さん

 

マンテッリさんは、“Mr.Venchi(ミスターヴェンキ)”と呼ばれる人で、ヴェンキの伝統的なレシピを管理し、チョコビア のような革新的なレシピを開発しています。

この「Mr. Venchi Experience Box」のアイディアも、ヴェンキのレシピを手がけるマーケティングディレクター GB Mantelli(GBマンテッリ)さんによります。

 

QRコードからMr.ヴェンキのムービーへ

 

Mr.ヴェンキによる、ビデオテイスティングへのアクセスは、とても簡単。パンフレットに記載されたQRコードに、スマホをかざすだけです。

トークを聞きながら、パンフレットを眺め、順番に箱の中のチョコレートをいただけるのは、今の時代ならではですね。チョコレートの知識がわかり、イタリアの文化も感じました。

どんなチョコレートに出会えたのか、ご紹介しますね。

 

ヴェンキの代表チョコ1 ハイカカオダークチョコのキャレ

 

実はヴェンキは、ダークチョコレートとジャンドゥーヤのレシピが多いブランドです。

イタリア(トリノ)のブランドなので、もちろん地元のヘーゼルナッツを使ったジャンドゥーヤが有名ですが、カカオの産地別、カカオ分別のダークチョコレートのキャレ(ヴェンキでは「グランブレンド 」と呼ぶ)も、代表作。

アロマを重視するときは南米のカカオ、ヘーゼルナッツにあわせるときはアフリカ中西部産を。カカオへのこだわりがあります。

代表的なキャレをご紹介します。
まずは、カカオが主役のダークチョコレートのキャレです。

ボックスに入っていた4種のハイカカオキャレ

 

*グランブレンド エクストラダーク -70% *日本未発売(写真左)
Mr.ヴェンキ曰く、カリブ海地域のカカオを使用。チョコレートの表面からは、樹木の香り。味わうと自然な甘みがあって、クリーミーでなめらかなテクスチャー。くるみなどのナッティな風味があります。

<ここで、Mrヴェンキがおすすめするテイスティング方法>
チョコレートの表面に指をあて、少し熱を加えて香りを立たせる。噛むことは大事。唾液の分泌を促進して、嗅覚を通じて、すべてのアロマをキャッチできるから。

*グランブレンド モンテズマ ニブス 75%(写真左から2番目)
エキストラダークとは、全く別のアプローチのハイカカオです。Mr.ヴェンキによると、彼の30年以上前の記憶から作ったレシピだそう。表面からはタバコの葉のような香り。カカオニブ入りで、サクサク感があります。酸味があります。

南米のカカオを使ったハイカカオ

 

*グランブレンド サウスアメリカ100%
*グランブレンド サウスアメリカ 80%

ヴェンキの「グランブレンドサウスアメリカ」シリーズは、南アメリカ原産のクリオロ種のカカオ豆を使っています。

カカオ分が高く、心地よい苦味と酸味があります。表面からはシガーやスパイスの香り。味わうと、熟した果実と蜂蜜の印象の心地よさ。

Mr.ヴェンキは、80%と100%を同時に味わうことを勧めていて、なるほど、納得です。まずは少し砂糖が入った80%を味わい、唾液を分泌させ、次に100%へ。確かに交互に味わうと、このカカオ・チョコレートへの理解が進みます。

ちなみに、100%は、甘みゼロ。酸味・苦味がかなり強いので、慣れた方、あるいはチャレンジしたい方へ!

 

ヴェンキの代表チョコ2 ハイカカオミルクチョコのキャレ

ミルクチョコ2種(左と中)とミント入りダークチョコ

 

ヴェンキのミルクチョコレートは、砂糖が少なめ。つまりカカオ分が高め。ヴェンキの本拠地・トリノのおいしいミルクを使っているのも特徴です。

*ベネズエラ ミルク 47%(写真左)
*グランブレンド・ミルク -70%(写真中)

「ベネズエラ ミルク 47%」は、ベネズエラ産カカオを使用、まろやかでとても美味しいです。以前から私も好き。トフィーのような風味があり、マダカスカル産ブルボンバニラの余韻があります。

「グランブレンド ミルク -70%」も、通常のミルクチョコレートよりも、砂糖が少なめ。バランスのよい、多くの方に愛される味。定番ミルクチョコとして、まずはこれです。

最後のキャレは、ミントフレーバーのダークチョコ。

*グランブレンド ダークチョコレート ウィズミント(写真右)
Mr.ヴェンキによると「イタリアで夏によく飲まれる、伝統的な、ミント風味のシシリアのアーモンドミルクを、特別なミントの結晶を使って再構築したもの」だそうです。60%カカオのチョコレートに、カリッとしたミント風味のアーモンドが入っています。シシリアのミント風味のアーモンドミルク、思いを馳せますね。

 

ヴェンキの代表チョコ3 ジャンドゥイオット

ヴェンキの代表作で、イタリアのトリノのシンボルといえばこちら。地元のヘーゼルナッツを使った「ジャンドゥイオット」です。

*ジャンドゥーヤ N.3
こちらはジャンドゥイオットシリーズの、最も新しいレシピです。ベネズエラ産カカオ・ピエモンテ産のヘーゼルナッツ(35%使用)・無精製のきび砂糖。この3材料だけで作られています。乳製品、レシチン、バニラ不使用。

Mr.ヴェンキいわく「私たちはヘーゼルナッツ至上主義です」。地元の契約農家が作ったヘーゼルナッツは、もはや「うちの庭で収穫した」ともいえるものだそう。トリノには、何度か取材で訪れましたが、現地で味わうヘーゼルナッツの美味しさは格別。……早く、またトリノへ行きたいなぁ(……とつい心の声)。

 

ヴェンキの代表チョコ4 スプレッド

スプレッドも、人気があります。

チョコレートとピエモンテ産ヘーゼルナッツに、地中海のオリーブオイルを加えることで、風味がよく、のびもよいです。私は、このままスプーンで味わうのが好き。ヘーゼルナッツの美味しさがわかるからです。もちろんトーストなどにも。

後で、このスプレッド入りの「チョコビア クレームスプレマ」をご紹介します。

 

ヴェンキの代表チョコ5 チョコビア

キャビアのような細かいチョコだから、チョコビア(チョコレート&キャビア)。ヴェンキを代表するオリジナルです。

このチョコレートは、2004年に生まれたそう。きっかけは、Mr.ヴェンキが、招待された夕食会で出された「ズッキーニキャビア」で、「なんて美味しい食べ物だろう!」と感動したこと。

「私たちはイタリア人だ。チョコレートをこれで再現できないだろうか」と考えて生まれたのがチョコビアで、ベネズエラ、ペルー、コロンビア産のカカオを使い、ダークチョコレートの小さな粒を、キャビアのような美しい缶に入れています。

(このチョコビアは、別の記事でもご紹介します。ユニークだからです。チーズにあわせても、お料理にも。スパークリングワインに合わせてもすごく素敵)

 

ヴェンキの代表チョコ6 キュボットチョコビア

キュボット チョコビア」も、代表作です。チョコビアがまぶしてあって、フィリングは色々、ボックスに入っていた3種類はこちら。

*キュボット チョコビア クレームスプレマ(写真左)
上で紹介した、スプレッドがセンターに入ったチョコビアです。中央のクリーミーな感覚とカリカリの対比が楽しい。

*キュボット チョコビア ピスタチオ(写真中)
トフィーとヘーゼルナッツの粒をまぶしたダークチョコレートで、センターはアーモンド、ヘーゼルナッツをミックスしたピスタチオのジャンドゥーヤです。Mr.ヴェンキいわく「有名な地中海式ダイエットのピラミッドによると、オメガ9系脂肪酸は、オリーブとひまわりの種だけでなく、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、アーモンドからもとれるとされている」とか。

*キュボット チョコビア ジャンドゥーヤ(写真右)
定番のジャンドゥーヤクリーム、そしてホールヘーゼルナッツ入りです。外側の細かなダークチョコレートの粒と楽しむ、新しいジャンドゥーヤの形です。

 

ヴェンキの代表チョコ7 イタリアらしいチョコレートバー

 

ヴェンキの板チョコはイタリアらしいのです。チョコレートバーのモダンなデザインにも注目してください。

*ティラミスバー(写真左)
イタリアンデザート「ティラミス」のタブレットバージョン。まさにティラミスを板チョコで味わっているかのよう。3層構造で、ミルクチョコレートの層、コーヒー豆ベースの層、中心はマスカルポーネ風味のクリームの層からできています。

*バッチョ ディ ダーマバー(写真右)
「バッチョ ディ ダーマ( BACIO DI DAMA) 」は貴婦人のキス、という意味でイタリアのビスケットです。ホワイトチョコレートとピエモンテ産ヘーゼルナッツペーストの層に、グルテンフリーのヘーゼルナッツビスケット入りミルクジャンドゥーヤを重ねて。わずかなバニラの香り、モルトと蜂蜜の香りが心地よい味わい。

*ホワイトチョコレートバー ソルティド ナッツ(写真左)
自然な甘みのホワイトチョコと塩味のナッツの組み合わせ。ヘーゼルナッツ、アーモンド、塩味のピスタチオを入れて、ナチュラルな美しい色を生かし、かりっとしたナッツの食感と風味がよいです。私の好きなスパークリングワインに、ベストマッチ。

*ココナッツバー(写真右)
ココナッツ好きならぜひとも。砂糖を加えていないクリーミーなココナッツフィリングをダークチョコレートで包んでいます。Mr.ヴェンキ曰く、ラムと一緒に口にふくむと「バチーダ(ブラジルのココナッツリキュール)」のような感覚になるそうです。トライしてみたいですね!

いかがでしたか?
ヴェンキの代表作、そして楽しみ方。参考になればうれしいです。

Mr.ヴェンキはムービー内で、「私たちの情熱、メイドインイタリーのレシピのバランス、イタリアらしさが少しでもお伝えできたらうれしいです」と話していました。

この記事が、お店であまり目を向けなかったチョコレートに興味を持ったり、お気に入りを、よりおいしく楽しむきっかけになればうれしいです。

text チョコレートジャーナリスト  市川歩美

ヴェンキのジャンドゥイオットとは?

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