こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
2月14日(月)のNHK総合「あさイチ」に、市川歩美がスタジオ生出演。チョコレート特集内で「チョコレート最新事情」を解説しました。
あさイチの特集「バレンタインにチョコっと考えてみよう」
2月14日の特集は「誰にどんな思いを込めて贈る? バレンタインにチョコっと考えてみよう」がテーマ。様々なテーマでバレンタインとチョコレートを考えました。
時間は、8時15分くらいから約1時間で、スタジオには、リポーターのNHKの矢崎智之アナ、キャスターは山口智充さん、鈴木菜穂子アナウンサー、ゲストはいとうあさこさん、そして市川歩美(私)。
バレンタインを誰にどんな思いを込めて贈る?
時代とともに、日本のバレンタインの形は変わりました。1950年代後半から 「1年に1度女性が男性に告白をする日」と認知され、広がったバレンタインですが、今は贈る相手も、理由も様々。
職場の義理チョコを禁止する会社もあり、義理チョコ、ではなく、コミュニケーションを円滑にするための「サンクスチョコ」「友チョコ」などが一般的になりました。
番組では、視聴者のアンケートをもとにバレンタインチョコレートへの想い、シーン、自分へのご褒美の自分チョコのエピソードをご紹介。
和チョコへの注目
和チョコで世界に挑むショコラティエとして、今年、世界的なチョコレートのコンテストで優勝を目指す、田中二朗さんをご紹介。
田中さんは、2022年のチョコレートの世界大会、ワールドチョコレートマスターズ 日本代表として、世界に挑みます。
私チョコといえば、お馴染みの抹茶チョコ。でも今はそれだけではありません。優れた技術とセンスを持つショコラティエによる、全く新しく、繊細な和チョコが、海外で評価されています。
ヘルシー系チョコへの注目大
コロナ禍で健康に意識を向ける方が増えたことから、ヘルシー系のチョコレートに注目が集まっています。番組内でも、山口さんが、興味を持ってくださり、盛り上がりました。
VTRでは、難病の人たちとの出会いが生んだ、北海道大学の医学部に通う中村さんによるチョコレートが紹介されました。
それにしても、チョコレートの健康効果には、注目が集まっています。カカオが持つ健康効果が知られるようになったことから、ハイカカオチョコレートが人気。また、ナッツと組み合わせるなど、健康素材をチョコレートに加えた商品も様々です。
私は、最新の取り組みとして、植物性由来の素材のみを使った、プラントベースのチョコレートがトレンドであることを、放送でお話ししました。
チョコレートで社会貢献
チョコレートを選ぶときに、美味しい、という理由だけではなく、ブランドがどんなコンセプトを持ち、どんな思いで作っているかという点に意識を向ける方が増えました。
番組で取材された、ガーナで活動する田口さんの取り組みのほか、国内で障がい者の皆さんを積極的に雇用するブランド、地域の特産品をチョコレートに入れて地方活性化を図るブランドもあります。
番組内でもお話したように、カカオ産地支援は、様々な形で、日本国内のチョコレート関連各社が取り組んでいます。
カカオパルプ
カカオパルプのお話もさせていただきました。カカオパルプ、とは、カカオの実の中に詰まった、種の周りを囲む果肉です。
今では瓶入りのものが、市販されるようになりました。
カカオパルプジュースにつかうカカオの果肉は
放送中、山口さんからいただいた質問について、捕捉しますね。
「カカオパルプが、どのくらいの量、ジュースにするのに必要なのか」、ですが、実は、現時点で、私の取材に対して、はっきりした答えが届いていません。
「数を調べていない」「カカオの種類によってもかなり違う」などが現状のようで、今も引きつづき、海外に質問をなげています。私自身、まさに回答を待っている内容でしたので、山口さんのご質問がまさにそれでびっくり、放送に間に合いませんでしたが、わかり次第、チョコレートジャーナルでお知らせします。
(産地での私の実感としては、カカオの果肉は少ないなので、ジュースにするとかなり少なくなると思われます)
何か発見があればうれしいです!
今朝、私が出演して、お話・ご紹介したこと。それがきっかけとなり、視聴者のみなさんに、新しい発見があればうれしいです。
放送後は、NHKの食堂で朝食をいただきました。今日はバレンタインなのでチョコが添えられています!
バレンタイン当日です。みなさんは、おもいおもいのチョコレートを楽しんでいらっしゃることでしょう。
今日の放送では、メッセージが全国から1400通以上!
全国のみなさんとご一緒に、バレンタインやチョコレートについて考えることができ、幸せな2022年のバレンタインとなりました。
text チョコレートジャーナリスト 市川歩美