トレシンドスタジオ(Trèsind Studio)ドバイを取材しました

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こんにちは。市川歩美です。

2025年10月19日付の日本経済新聞(NIKKEI The STYLE)で「ドバイで輝くインド料理」という記事を書きました。現地を取材・執筆しています。みなさん、ぜひ読んでくださいね。一面使った大きな記事で、写真がきれいです。日経電子版でもご覧いただけます。

ミシュランで初 インド料理の三つ星レストランがドバイに

私はチョコレートを主なテーマにして活動していますが、食や文化全般にももちろん関心を持っています。チョコレートを追う中で、素晴らしい味の表現や追求、新しい食の潮流に出会うことも多く、今回もそのひとつ。ドバイで取材したいと思ったのが、ドバイの椰子の形の人工島「パーム・ジュメイラ」にあるインド料理レストラン「トレシンドスタジオ」でした。

このレストランは、今年5月、ミシュランガイドでインド料理として初めて三つ星を獲得したことで注目を集めています。私は現地を訪れてレストランでコースを体験し、シェフのヒマンシュ・サイニさんに直接お話を伺いました。

一皿ごとに語られる、インドの物語

トレシンドスタジオでは、インド全土を網羅した料理が登場します。インドを地域ごとに分け、その土地の文化や風土を反映した料理が並ぶのです。地域が変わるごとにスタッフの方が英語で地域の食文化を説明してくれます。まるでインドを旅しているような感覚に包まれます。

テイスティングメニュー「ライジング インディア」は全16品です。すべてひと口サイズ。見た目が美しく、味の構成や香りが次々と変化し、ステレオタイプなインド料理と出会うことはありません。ドリンクのペアリングもアルコールとノンアルコールの2種類が用意され、ベジタリアンメニューも選べます。

ステレオタイプを超えて

日本で「インド料理」と聞くと、カレーとナンとビリヤニとなにかもうひとつ、くらいしか思い浮かばない方が多いかもしれません。けれども、実際のインド料理は驚くほど多様で、繊細です。ヒマンシュ・サイニシェフの料理を味わい、お話を伺い、私自身もその奥深さを改めて感じました。

ちなみにこれは私の経験ですが、海外に行くと、日本で無意識に抱いていた思い込みに気づき、はっとすることがあります。日本のメディアを通じた情報は限られているからです。現地で、少し踏み込めば初めて知ることばかりで、記事では、そんな私の発見や気づきを多くの方にシェアしたいという気持ちもまじえています。

食文化が多様・興味がつきないドバイ

ドバイは興味深い都市です。人口の約8割が外国籍という多文化社会です。現地取材ではインド、ネパール、フィリピンなど、さまざまな国の方々にご協力いただきました。中東の文化に触れる貴重な機会にもなり、また必ず訪れたいと思っている場所のひとつです。

別のメディアでは、ドバイのチョコレート事情についても執筆しています。治安がよく、ヨーロッパよりも近く、多国の食と文化が交わる魅力あるこの街から、また新たな発見をみなさんにお届けできればと思っています。

Himanshu Sainiシェフと取材後に

text & photo ジャーナリスト/チョコレートジャーナリスト 市川歩美

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