こんにちは。チョコレートを主なテーマに掲げるジャーナリスト、市川歩美です。
東洋経済オンラインに、ドバイチョコの最新動向についての記事を書きました。「即完売」「行列必至」と話題になったドバイチョコが、一過性のブームで終わらず、第2次ブームとして進化・拡大しているというレポートです。写真とともにご紹介します。

そもそも元祖ドバイチョコとは?
そもそもドバイチョコとはなんなのか。
私は実はドバイにドバイチョコを取材しに出かけているめずらしいジャーナリストなので、解説します。
ドバイチョコとは、ドバイで生まれた板チョコレートで、ピスタチオクリームと中東の極細麺「カダイフ」を組み合わせた、ザクザクとした食感が特徴です。視覚・聴覚・味覚を刺激する「体験型」のチョコとして、SNSをきっかけに世界中でブレークしました。

上の写真は、私がドバイで入手した、元祖ドバイチョコレートです。詳しくはマリ・クレールで記事にしたので読んでください。

カジュアル化で裾野が広がった
2025年にはゴディバやリンツがドリンクやパフェを発売。ゴディパンのコロネ(パン)もとても美味しくて驚きました。

くら寿司でそういえば、ドバイチョコのケーキを食べたこともあります。セブンイレブンのアイスにも登場し、「気になっていたけれど未体験」だった層を、動かしました。

新大久保が「ドバイもちクッキー」一色に
そして、2026年春。いま最も注目される動きは「ドバイもちクッキー」です。韓国発のトレンドで、新大久保を中心に爆発的な人気を集めています。


ドバイもちクッキーとは?
「ドバイもちクッキー」とは「ドバイチョコ餅クッキー」とは、韓国発のトレンドスイーツで、ドバイチョコの要素と「チョンドゥク(もちもち食感)クッキー」を掛け合わせたお菓のことです。韓国カルチャーの入り口である新大久保に入ってきました。

もち、といっても「餅」ではなくて、「もちっ」、が名前のルーツ。なのでお米由来の餅でなく、薄いマシュマロで包まれていることが多いです。ころんとした見た目で、ザクザクともちもちが同時に楽しめる独特の食感が特徴。
ピスタチオとチョコの風味はドバイチョコそのままに、500円前後のワンコインで手に入る手軽さです。東京・新大久保では、東洋経済オンラインの記事にも書きましたが「ドバイもちクッキーが新大久保名物なのか!」と思ってしまうほど、あちこちで買えます。

きな粉や紫芋、イチゴ大福風など日本らしいフレーバーも登場。週末には行列ができ、ソールドアウトの看板も珍しくありません。ナチュラルローソンやドン・キホーテにも広がりを見せています。
大ヒットのドバイチョコパン
パンの世界でも注目の一品があります。TruffleBAKERYの「ドバイチョコデニッシュ」は、焼き上がりのたびにすぐ完売し、購入はおひとり1点に制限されているほどの人気ぶり。パリっとしたクロワッサン生地がザクザク感を引き立て、温めるとバター風味が広がります。


ワンコインになったドバイチョコ味
元祖は高価な輸入チョコでしたが、「ドバイもちクッキー」なら500円前後。ピスタチオとチョコの風味、ザクザク食感、見た目の楽しさというエッセンスはそのままに、手に取りやすい形へと進化したことが第2次ブームの核心だと、私はみています。

今後も思いがけない新ジャンルと結びついていく可能性がある。この予想外の広がりが、ドバイチョコ現象のおもしろさです。

text & photo ジャーナリスト/チョコレートジャーナリスト 市川歩美

