こんにちは。チョコレートを主なテーマに掲げるジャーナリスト、チョコレートジャーナリストの市川歩美です。この記事では、大阪・松屋町にある美しいチョコレート専門店「Cagi de rêves(キャギ ド レーブ)」をご紹介します。
鍵をモチーフにしたチョコレートがアイコン
大阪・松屋町(まつやまち)は、「人形の街」として知られるエリア。その一角に、チョコレートファンが集まる専門店「キャギ ド レーブ」があります。
「キャギ ド レーブ」とは、フランス語で「夢の扉を開く鍵」という意味。2007年のオープン以来、ショコラティエによるおいしいチョコレートを展開し続け、大阪、東京のバレンタイン催事などに出店。チョコレートファンには、おなじみの存在です。

アイコンは、鍵をモチーフにしたチョコレートたち。チョコレートの形やパッケージデザインに鍵が用いられています。「鍵の形のチョコレートが、夢の扉を開いてくれるかも?」として、ギフトにも人気があります。
キャギ ド レーブの人気チョコレート「クレドトリュフ」
キャギ ド レーブのスペシャリテはいろいろありますが、私はまず「クレ ド トリュフ」をあげたいと思います。フォトジェニックなボンボンショコラで、ビターとミルクがあります。

2種類ともにやわらかなガナッシュが美味。指で持てるトップのチョコレートとの食感、コントラストがありチョコレート好きならきっと好きです。きれいに立ち、高さがあるのはめずらしい形です。
カカオのパーセンテージ別の鍵チョコ「コフレロン エトワール」
ブランドが創業したのは2007年。もう12年も前のことですね。
当時はまだ珍しかった、カカオパーセンテージ別にチョコレートを味わうというスタイル。その先駆けとなったのが、「コフレロン エトワール」でした。

カカオ分ごとに味も色も違います。33〜75%まで、5種類のカカオを使った鍵型チョコレート(各3個入り)はデザイン性も高く、丸いボックスに美しく収められています。

私の著書「チョコレートと日本人」(早川書房)にも書きましたので手に取っていただきたいのですが、このブランドは創業時からマダガスカルのカカオ農園とダイレクトに取引、いち早くカカオから自家製チョコレートを作っていたブランドです。カカオへの深いこだわりが「コフレロン」からうかがえます。
「カオリ ショコラ」が人気「カディナショコラ」はきれい


ボンボンショコラの中でも、香りを主役にした「カオリ ショコラ」シリーズは、香りを楽しむチョコレート。チョコレートと素材の香りを重視したレシピによるものです。


中でも、「カディナショコラ」は美しいカラー。ハートの南京錠型の人気ボンボンショコラ。こちらは型抜きタイプです。フレーズ&ローズ、など素材のマリアージュが楽しめます。
一方で、定番のアンロバージュ(フランス風ボンボンショコラ)タイプのボンボンもとても美味しいのでおすすめしたいです。種類はこちら まずは「ナチュール」、「ミント」「ヴーヴクリコロゼ」「桜はちみつ」など、いずれも安定の美味しさ。
3人のショコラティエの個性がはじける


私が注目するこのブランドの魅力、そのひとつは、3人のショコラティエ(現在)がそれぞれの個性を生かして新作を生み出していることです。
まるで発表会のように、バレンタインシーズンにむけて毎年チョコレートをクリエイト。昨年は2個入りの小箱で新作を展開しました。心がこもった一粒一粒に、ファンが「今年、○○さんは何を作ったの?」などと、注目しているようです。
キャギ ド レーブのショコラティエのみなさんと
先日2Fのカフェへいきましたので、ご挨拶にと訪れたところ、なんとショコラティエのみなさんが全員集合してくださいました!うれしいなぁ、、レアな機会なのでみんなで楽しく記念撮影!


「おさつロシェ」も人気
それから、タブレットやボンボンショコラだけでなく、ケーキや焼き菓子もあります。私は「ウィークエンドシトロン」が好きです。きりっとレモンの酸味がきいていてチョコレートの風味と調和しています。


お土産に喜ばれるのが、おさつスナック「おさつどきっ」を使った「おさつロシェ」。さつまいもの風味とクリスピーな食感が生かされ、香ばしくいおすすめです。私がメディアでご紹介すると、「おいしいですねこれ!」と喜ばれることがよくあります。
雨の日限定ショコラ「パラプリュイ」
ところでキャギといえば雨の日。私が出かけた日は、運良く!雨でした。店頭には、雨の日限定でパラソル型チョコ「パラプリュイ」が並ぶのです。雨の日にラッキーとおもえる幸せ。




アクセスとインフォメーション


キャギドレーブ
〒540-0016 大阪府大阪市中央区神崎町4-12 UHA館
Tel/06-6767-6133
営業時間/10:00 ~ 19:00(土曜日・日曜日・祝日 11:00~17:00)
定休日/不定休
最寄りは大阪メトロ・鶴見緑地線「松屋町」駅の2番出口。味覚糖本社ビルの1階にあります。
アクセス:https://www.cagidereves.jp/view/page/location.html
公式サイト:https://www.cagidereves.jp/
2Fのカフェで一部のチョコレートをゆっくり味わえます。
表からは見えませんが、自動ドアがあき、一歩ビルに入るとガラスに囲まれた店内はまるでチョコレートのジュエリーボックス!森田恭通さんが手がけたインテリアで、チョコレートタブレットがモチーフ。


お店は大阪に1店舗だけ。バレンタインシーズン以外は、ほかでは手に入りません。「キャギ ド レーブ」を初めて知ったのは、サロン・デュ・ショコラ東京に出店していた時。そのときから、「おいしい」の軸がぶれない安心感とともに、新しさを感じています。
text & photo ジャーナリスト/チョコレートジャーナリスト 市川歩美