こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ジャーナリストの市川歩美です。
ここのところ集中しなくてはいけない仕事に向き合い続けていて、チョコレートジャーナルをなかなか更新していませんが、読者の皆さん、お元気ですか?
ちょっと遅くなりましたが、5月19日の日本経済新聞(NIKKEI The STYLE)の紙面に大きく掲載された、ロージャースフードマーケットの記事をここでご紹介します。私が取材・執筆した記事です。
今回も、お読みくださった方が多かったようで、たくさんの「読みました」メッセージをいただきました。いつもありがとうございます!
日本最古のショッピングセンター「プラザハウス」直営のフードマーケット
ロージャースフードマーケットは、沖縄市にある日本最古のショッピングセンターとされる「プラザハウス」の中にあります。プラザハウスは1954年の7月4日、ちょうど70年前のアメリカの独立記念日のオープンしました。
ロージャースフードマーケットがオープンしたのは2019年で、今年でちょうど5年目になります。詳しくは、日経電子版の記事になりましたので、以下のリンクから記事を読んでみてください。
編集者がいるフードマーケット
私が拠点とする東京にも、たくさんのフードマーケットや、食のセレクトショップがあります。でもなぜ、私はここでワクワクするのだろう。ここにしか感じられないものや、引力、私が感じているこのエネルギーはなんだろう。私は、沖縄へ出かけ、プラザハウスを訪れるたびに、それが気になっていました。
取材で訪れて、その理由が(まだまだ足りないとは思いますが)、理解できた気がします。それは、プラザハウス社長の平良由乃さんの卓越したセンス、そして平良さんが時代を超えて未来へと継承しようとする思いや願いなのかもしれません。かつてコザ市とよばれた、この地。戦後、強い米国文化の影響を受けたコザ。力強いエネルギーが宿ることをいまも私には感じられたのです。本土にはない、そして沖縄の他地域とも異なる、その独自性が今も生きていることを。
記事も書きましたが「編集者がいる店」とよく言われるというこの店の、その編集者は平良由乃さんです。センス抜群で、ファッション好きな私は、平良さんがお召しになっているものが、いちいち欲しくなってしまって困りました。
平良さんが本当に良いと思うものを売っているマーケットだから魅力があるのかもしれません。平良さんの目配りがすみずみまで行き届いているように感じるのです。「私も食べているから、あなたも食べてみて」。そんな平良さんの声が、聞こえてくるかのよう。
金城紅麹のとうふよう
取材にあたり、ロジャーズフードマーケットの中にあるレストラン「バリヌーンバリムーン」で平良さんと多くの話をしました。撮影もこのお店のテーブルで。
私はこのレストランが気に入って、居心地がよいし、お食事はヘルシーでおいしいし、連日このお店で食事してしまいました。
ロージャースフードマーケットでは、沖縄の小規模生産者による魅力ある食品に出会いました。「チーザニスタ」の代表、パメラ・アンさんによる、ギリシャ風のチーズは、プラザハウス内にあるアトリエで作られているものです。沖縄の山羊や牛のミルクから作られているんです。ヨーグルトもおいしいですよ!
そして、記事には掲載されていませんが、ロージャースフードマーケットオリジナルの唐芙蓉には感動しました。ぜひみなさん、ロージャースフードマーケットで、チェックしてみてください。
とうふようはこれまでに何度か味わいましたが、こんなに美味しいのは初めてでした。スタイリッシュなパッケージは平良さんによるもの。金城紅麹ブランドの、マキ屋フーズ(名護市)代表、金城正直さんが「よい豆腐を作るために、国産の大豆を使っています。泡盛は古酒、塩は県内のヌチマース。超一級のとうふようです」と話してくださいました。
角萬漆器とセットになったとうふようは最高級ギフトになりますし、お土産や自宅用には、小さなサイズもあります。
チョコレートもお菓子も紅茶も
他にもおいしいものがいろいろ。チョコレートもお菓子も揃っています。タイムレスチョコレートのタブレットやカカオスプリンクルなども購入できます。
紅茶もお菓子も国内の美味しい調味料もあるし、おいしいパンもあります。地元野菜はエネルギーをいっぱい蓄え、美味しいお弁当も揃っています。
この人の真似をしたいと感じるセンスを持つ方と出会えるのは、とても貴重なことだと思っています。プラザハウスとロージャースフードマーケット、フォーエバー。またコザへ出かけたいです。
text & photo 市川歩美