ロザリーとは?ゴディバと同じ工房で生まれたベルギーのチョコレート

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こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。 ロザリーのシェフ、ノエル・ル・ジュヌさんが来日しています。ロザリーは、 ゴディバと同じ工房から生まれるチョコレート。この記事ではロザリーについて、そしてノエルさんにご紹介いただいたチョコレートの事などを書きます。

目次

ロザリーとは?

ロザリーは、ベルギー発、ゴディバと同じチョコレート工房から生まれたチョコレートブランドです。2023年9月14日に、日本初の店舗を、埼玉県越谷市にある、イオンスタイルレイクタウンにオープンしました。現在、ブティックは日本に1店舗あります。

ROSALIE AEON STYLE Lake Town/ロザリー イオンスタイルレイクタウン
埼玉県越谷市レイクタウン3丁目1番地1 イオンスタイルレイクタウン 1階
営業時間:9:00~21:00
TEL:048-940-1681

チョコレートを通して、チョコレートやカカオに関わる人、そしてみんなに“愛とやさしさ”を生み出すことを使命に掲げるというブランド。

ロザリーという名前は、 誰もが覚えやすく、親やすい女性をイメージしてつけられました。2024年のバレンタインシーズンは、全国の百貨店催事などで展開されています。

バレンタインにはギフトにふさわしいお菓子もラインナップ

ロザリーの特徴は?

ロザリーのチョコレートの特徴は、2015年にバリーカレボー社が設立したプログラム ココアホライズ の認証基準を満たしたカカオを原料を使った、バリーカレボー社のチョコレートを使っている点にあります。

もうひとつは、ショッパー(紙袋)を購入すると、1枚30円のうち、10円 が ケア・インターナショナル ジャパン に寄付されること。アフリカの農家などをサポートする活動に役立てられます。

チョコレートの特徴は、子どもから大人まで多くの人に愛される味と、ベルギーらしさ。ベルギー伝統のプラリネやベルギーならではの素材を使ったチョコレートがあります。

ロザリーはベルギー生まれのチョコレート

来日しているロザリーのノエル・ル・ジュヌシェフにお会いしました。ロザリーのチョコレートのうちの、3つを解説していただき、テイスティングしましたのでご紹介しますね。

「スペキュロスプラリネ&リエージュシロップ」画像:ロザリー

「スペキュロスプラリネ&リエージュシロップ」は、2層構造のチョコレート。下はクランチーなスペキャロス風味のプラリネ、上はりんごと梨を使った「リエージュシロップ」です。リエージュシロップは、ベルギーでは伝統的な、誰もが知るシロップで、ノエルシェフによるとパンに塗ることもあるなど、幅広く使われるそう。美味しくて、とても気に入りました。

「プラリネアンシェンヌ」画像:ロザリー

「プラリネアンシェンヌ」は、アーモンドとヘーゼルナッツの風味が良い、クラシカルなプラリネです。完全になめらかにしすぎず、キャラメリゼした細かなナッツの粒を残すことでクランチーさを残しています。かじるとカリカリっと音がするのが楽しい。トップはカカオニブです。オリジナルのプラリネをミルクチョコレートでコーティング。

「コーヒーガナッシュ」画像:ロザリー

「コーヒーガナッシュ」は、ご自身がコーヒーラバー(コーヒー好き)であるというノエルシェフのお気に入りのひとつ。コーヒー好きな方に楽しんでいただきたいそうです。カカオ72%のダークチョコレートと、アラビカコーヒーを使ったガナッシュをミルクチョコレートでコーティング。 ガナッシュはビターで、表面のチョコレートがミルク。バランスがよいです。

他にもペルー産カカオを使った「ペルー ガナッシュ」をはじめ、「アーモンドプラリネwithフィティーヌ」「ラズベリー ガナッシュ」など、9粒のレシピが揃います。

マーケティング&イノベーション部のアン ヴァンデル スピーゲルさんは「カラフルな色や人工的なものをチョコレートに使うことはなく、すべてがナチュラルなもの。チョコレートの色をいかしています。味わうと、それぞれのチョコレートの全くことなるキャラクターがわかってもらえると思います」と話してくれました。

ノエルシェフの初来日!サイン会も

ノエルシェフにとって、今回は初の来日。

2024年のバレンタインシーズンは、全国の百貨店催事などでロザリーが広く展開されている、とあって、ノエルシェフは、東京や大阪など名古屋などの会場を回り、多くのファンにお会いしてチョコレートボックスにサインをしたり、写真を一緒に撮ったり。そういった経験が、とても光栄だったと話してくれました。

バレンタインまでは各地でサイン会がありますので、ノエルシェフに会いたい方はぜひどうぞ。

ノエルシェフのサイン会スケジュール

2024年2月13日(火)
時間:10:00-12:00店舗:イオンレイクタウンmori場所:イオンスタイルレイクタウン1階 ロザリー
時間:14:00-16:00店舗:東武百貨店 池袋本店会場名:2024 ショコラマルシェ場所:8階催事場
時間:16:30-18:00店舗:西武池袋本店会場名:チョコレートパラダイス2024場所:7階催事場

2024年2月14日(水)
時間:13:00-18:00店舗:西武池袋本店会場名:チョコレートパラダイス2024場所:7階催事場

アンさん、ノエルシェフと楽しくお話!右は私(市川歩美)

アンさんは、10年ぶりの来日。実は私は秋にブリュッセルで、お会いしたばかりです。ゴディバのファクトリーを訪れ、インタビューさせていただいたからなのですが、本当にアンさんのお話がよい内容で……。そのインタビュー内容は、「最高のショコラ2024&サロン・デュ・ショコラガイド」(世界文化社)の125ページにあります。ぜひご覧ください。

アンさんは「日本のみなさんがとても親切で、礼儀正しくて、とても好き、もっと長く滞在してもいいくらい……。そんな思いやりのある日本のみなさんに、ロザリーのコンセプトはぴったり合っているのではないでしょうか」と。とても嬉しく思いました。

ブランドについては、ロザリーの公式サイトをご覧ください。

かわいいカラーのショッパー。このプログラムについてのエピソードも、印象に残りました。

ショッパーを買うと寄付につながる、と聞いた方が、3枚ぐらい買っていかれたり、子どもたちが学校で学んだ、と反応してくれるそうです。子どもたちをはじめ若い世代に、SDGsのコンセプトが浸透しています。

カカオのサステナブル

ガーナ取材などを通じて、カカオ産地について考えを日々めぐらせる私(市川歩美)ですが、カカオ農家や、生産地の支援は、本当に、一筋縄ではいかないと、考えるほどにわかります。困難な、大きな課題です。

ロザリーのようなコンセプトのブランドも登場し、チョコレートブランドがサステナブルを意識するようになった近年。私は今後は、その支援は具体的にどこにどう届いているか、関わる組織の具体的な活動はなにか、規模は、といった、より正確で具体的な情報が求められるようになると考えます。今後も、サステナビリティについて、積極的に考えてまいります。

text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美

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