こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
福岡のチョコレートドリンク専門店「ハニカムショコラッティー」をご存知ですか？
2022年3月13日、福岡の中洲川端駅のそばにできたチョコレートドリンク専門店です。
ハニカムショコラッティー
プロ向けの有名なチョコレートドリンク専門マシーンを製造・販売するメーカーが運営しているので、私は以前から話をよく聞いていました。ようやくでかけてきましたので、どんなお店なのか？チョコレートジャーナルでレポートしますね。
ハニカムショコラッティーとは？
ハニカムショコラッティー。
なんともユニークな店名です。これはテーマが、ミツバチが作るハニカム構造だから。ハニカム構造とは、正六角形を敷き詰めた形です（ハチの巣を思い出してみてください）。
運営会社の「ミツバチプロダクツ」が、蜂の巣のように強固で美しいハニカムを、ショコラを通して表現している、という意味。
チョコレートドリンク専門店ですが、コーヒーなどのドリンクやティー、オリジナルチョコスイーツもあります。
カカオモチーフのオブジェは竹製（西本有さんによる）
このお店は、プロにはよく知られているチョコレートドリンクマシーン「インフィニミックス」を開発・販売している「ミツバチプロダクツ」が運営しています。自社のマシーンを使ったチョコレートドリンクを提供するお店、ということ。
ゴディバカフェ全店をはじめ、現在国内103店の有名チョコレート店、ビーントゥバーメーカーなどが導入しているので（導入店はここをクリック）
チョコファンには馴染みがあるはずです。
「インフィニミックス」は、チョコレートと水を、短時間でしっかり乳化する画期的なマシーンで、プロからの注目度が高いのです。
福岡のこのお店では、このマシーンを使って、チョコレートの段階からオーダーごとに一杯ずつ、バリスタのようにドリンクに仕上げてもらえます。
どんな感じのお店？
イートインスペースは10席ほど
すてき！アクセスがよい！
東京から行って思いました。福岡空港から地下鉄で４駅（８分）の「中洲川端駅」から歩いてすぐです。
店内は、オレンジ色の大きなソファーや、天然の木のテーブルがあって和やか、そしてなんだかぐるぐる店内を見回してしまう。楽しげ！
スタッフさんにきくと「みんなが楽しくなるような空間を」と願って運営されているそう。だいたい「ハニカムショコラッティー」と口にしただけで、微笑んじゃうかも、ロゴ入りエプロンのスタッフさんも、フレンドリーです。
ドリンクメニューは？
チョコレートドリンクメニュー、初めてみて、おおお〜となりました。
おお、たくさん！
心を落ち着けて整理すると
「スタンダード」
「ショコラリスタおすすめ」
「健康チョコレートドリンク」
「スペシャル」
と分かれているのですね。ふむふむ。カスタマイズすれば、パターンは無限大。
スタンダードチョコレートドリンクのメニュー
上の写真はメニュー表の「スタンダード」のところ。
まずベースのチョコを、ビターチョコ、ミルクチョコ、ホワイトチョコかどれかを選び、ドリンクにする液体を、ミルク、さら〜りミルク、とろ〜りミルク、ソイミルク(+ 50円)、アーモンドミルク(+ 50円)の、4種から選びます。
例（ビターチョコ×アーモンドミルク＋50円）ホットで 600円（税別）
希望ならホイップのトッピングもでき、100円で生クリーム、コク生バニラクリーム、コク生抹茶クリームです。
私はカスタマイズ好きですが、慣れない方は「ショコラリスタおすすめ」から選ぶのもよさそう。
ショコラリスタおすすめメニューはオリジナルチョコレートドリンク
健康チョコレートドリンク
続いて注目のカテゴリーはこちら。「健康チョコレートドリンク」です。
カカオ分の高いチョコレートドリンクが３メニュー。私のような、甘めなドリンク苦手派にはおすすめです。
ハイカカオ86%チョコレートドリンク アイス 600円（税別）
「ハイカカオ72%チョコレートドリンク」「ハイカカオ86%チョコレートドリンク」、さらにオリジナルの美活チョコレートを使った「Ca美活 ハニカムチョコレートドリンク」があります。オーダーしてみました。
Ca美活 Hanikam Choco 72% に生クリームトッピング（＋100円） 700円（税別）
こちらが、オリジナルチョコレート「Ca美活 ハニカムチョコレート」をベースに水を加えてつくったドリンクです。
チョコレートは、Ca美活 Hanikam Choco を使用。体内への吸収がすぐれたカルシウムと酵素、有機発酵イチゴパウダー、ケストース、きび糖の甘みを加えているそう。
風味がやや個性的なので、健康重視な方やハイカカオに慣れている方におすすめです。スイーツのように甘くておいしいチョコレートドリンクとは対照的に、ギルティーフリーですっきりしているので、ごくごく飲めるのがうれしいメニュー。
フォトジェニックな「山笠青空ドリンク」
かわいくて映えるチョコレートドリンクもあります。
私が気に入ったのは、夏季限定「山笠青空ドリンク」。博多最大のお祭りの一つ「祇園山笠」にちなんで生まれた、ラブリーなホワイトチョコベースのドリンクです。
山笠青空ドリンクは、色が変わる！750円（税別）
バタフライピーのナチュラルなブルーが、スポイドの中の蜂蜜を注ぐことで、次第に青空が夕焼け空にかわる、ってこのアイディア、おもしろくないですか？（わー、とか必ずいってしまいます笑）
金平糖がかわいい！手順をかわいく教えてくれます
スタッフさんの手描きの説明やメッセージがあちこちにあって、店内にあたたかみを添えています。
ハニカムショコラッティー ８月の新作
東京へ戻った後、お店から８月の新作写真が届きましたのでシェアしますね。
ショコラッティーシェイク「ホワイト ブルーベリーソース」左「ブレンド（チョコレート）」右 750円（税別）（画像：ハニカムショコラッティー）
氷を入れてフローズンチョコレートドリンク状に仕立てているそうで、おいしそう。真夏によいですね。
パフェのような「ハニカム de ティラミス」
ハニカム de ティラミス 800円（税別）
パフェのようなチョコレートドリンク「ハニカム de ティラミス」です。
ホワイトチョコレートにコーヒーをあわせたドリンクをベースに、コーヒーゼリーを浮かべて。トップは細くした自家製ビスコッティをトッピングしたマスカルポーネのクリーム。ビスコッティでクリームをすくいながら食べたり、ストローでゼリーをぷるん、と味わったり。食感も楽しく、美味しいアレンジドリンクでした。
イートインはミニサイズもあるそうです。
オリジナルスイーツも
オリジナルスイーツもご紹介しますね。
さすがに全部味わえませんでしたが、私が味わった「シュークリーム」と「テリーヌサンド」は、両方とても気に入りました。
ハニカムシュー 200円 テリーヌサンド 450円（税別）
「ハニカムシュー」は、チョコレートドリンクにあうように作られたもの。シュークリーム生地のもっちり感に、サクサクしたココア生地がマッチ、中には、カスタードクリームとふわふわにホイップした生クリームをブレンドしたおいしいクリーム入りです。（幸）
「テリーヌサンド」は、カオカ社のビターとミルク２種のオーガニックカカオのチョコレートを使ったとろとろの口どけの自家製のテリーヌを、アーモンドのキャラメリゼを入れてザクザク感を増した、香ばしいチョコクッキーでサンド。
代表の浦はつみさんにお話を伺いました
ハニカムショコラッティー代表の浦はつみさんに、現地でお会いできたので、お話を伺いました。
「まずはチョコレートドリンクを気軽に飲んでハッピーになっていただきたいんです。健康を考えたメニューもありますので、チョコレートドリンクで乾杯！みたいに楽しんでただけたら」と浦さん。
「チョコレートドリンクはホットだけでなくアイスが美味しいので、夏こそ飲んでいただきたいんですよね」と、明るく話す浦さんの向こうには、美味しそうにアイスチョコドリンクを囲み、スマホで撮影しているおしゃれな女性たちがいました。
観光客や、「インスタでみて」という女性たち、地元のお子さま連れのファミリー、男性も次々一人でお店に入ってきます。浦さんによると「タクシーの運転手さんにも好評」だとか。
「ミツバチの巣はハニカム型。はにかむ笑顔、というイメージもこめて、英語表記ではなく、読みやすいように ”Hanikam” にしたんですよ」。お店のアイコン、帽子をかぶった女性のイラストのモデルは、実は社長の浦さんです。
アーティストの作品を店の一角において、小さな展覧会を開いたりと、新しい出会いを繋げています。「人が集って笑顔になる場」が生まれているようでもありました。
「居心地いいね」「おいしいね」「かわいいね」という声が聞こえて来ました。これからも多くの人が集まり、チョコレートドリンク片手に、笑顔になるお店なのでしょう。
楽しげな店内（隣の席だったお客さんたちと仲良くなった図）
店舗情報
ショコラリスタ（チョコレートドリンクを作る人）の桐石卓さんは「お客さまの声を反映して、より楽しいお店になるように改善を重ねています。メニューも次々登場するので楽しみにしていてください」とのこと。
福岡へ出かけたら、チョコレートドリンクを味わいながら、スタッフさんとも気軽におしゃべりしてみてください。
私もまたぜひ、ハニカムショコラッティーに出かけたいです。
店舗概要
店名：Hanikam Chocola Tea
住所：〒810-0801 福岡県福岡市博多区中洲5丁目6-10 LA博多1階
営業日：日〜木曜日：9時〜20時 金〜土曜日： 9時〜21時
定休日：なし（＊不定休）
text&photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美
取材協力：ハニカムショコラッティー
