こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
帝国ホテル 東京「ガルガンチュワ」で販売されているチョコレート「フリュイ」に注目しています。marie claire style(マリ・クレール スタイル)の市川歩美の連載、「チョコレートに恋してー In Love with Chocolate」で書きました。
帝国ホテル 東京「フリュイ」テキスト 市川歩美
<チョコレートに恋して>第9回サプライズを味わう、まるでアートのようなチョコレート(*サイトリニューアルのため、現在非公開)
帝国ホテル 市川幸雄シェフによるチョコレート
marie claire style(マリ・クレール スタイル)の連載では、ライフスタイル全般に感度が高く、美しく、よいものを知る読者の方にむけて、とっておきのチョコレートをご紹介します。
第9回、帝国ホテルの「フリュイ」に出会ったのは、昨年のバレンタインシーズンでした。はっとするほど、いいなと思っていたもの。
昨年は、プロのショコラティエのみなさん(みなさんよくご存知の方々)ともメッセージで「これは他にないですね」なんてやりとりしたものでした。
2019年に、帝国ホテル開業130周年を記念して作られたものです。
チョコレートは、フルーツ型で3種類。きいろは「ゆず」、パープルは「いちじく」、赤は「マンゴー」。
すべて、ほんのりですがカクテル風味。カクテルに浸けたフルーツを、ガナッシュに入れて、ホワイトチョコレートコーティングしているからです。
3種の内容は
3種の内容をご紹介します。
「マンゴーのガナッシュ+ドライマンゴー」(ウォッカとマンゴーリキュールをあわせて)
「ゆずのガナッシュ+ゆずピール」(テキーラとオレンジリキュールをあわせて)
「いちじくのガナッシュ+ドライいちじく」(ポートワインとカシスリキュールをあわせて)
フルーツの風味を、ぎゅっと小さな一粒に凝縮。とても美味しくて驚きます。
何にならったわけでもない
カラフルなのです。ぱっと心華やぐ彩り。フルーツの色と形は、あえてばらばらに。ドライフルーツを使って食感を加え、使うお酒は一種ではなくカクテルに。
帝国ホテル 東京のショコラティエ、市川幸雄シェフには、先日「ほかでみたことないんですが」「一体どうしてこうなるんですか」というような質問をしました。
こういう質問ができるショコラが好きです。(ショコラティエやアーティストも)答は「何に習ったわけでも、何をモチーフにしたわけでもない」。
不揃いなのに、トータルで美しくて、癒される
ひとつとして同じ形はありません。理由は、帝国ホテルのショコラ専用アトリエで、ショコラティエが手作りしているから。
市川シェフに「ひとつひとつ、カラーも形も違うのに、全体が美しいのがユーモラス、自然に育ったフルーツが不揃いであるように」と感想をお伝えしました。それが癒されるのです。美しくてユニークで。
洋菓子の世界大会で優勝したショコラティエ
帝国ホテルのシェフショコラティエ、市川幸雄さんは、2007年に洋菓子の世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で日本代表選手の一人に選ばれ、優勝を勝ち取った方です。
私も市川、なので、勝手に親近感を持っています。親戚ではなくて残念。市川シェフとお話するのはいつも楽しいです。どんな新しいチョコレートが登場するのかと、ワクワク。
創業130年、歴史ある帝国ホテルの宿泊客や、グルメな「ガルガンチュワ」の顧客を、満足させるチョコレートを作り続けています。
他にも、ユニークで美味しいチョコレートがありますので、別記事でご紹介予定です。
お出かけしづらい方に朗報!
クレジットカードをお持ちの方は、配送のご相談ができるそうです。「ガルガンチュワ」にお電話してみてください。
■問い合わせ先
ホテルショップ ガルガンチュワ/03-3539-8086
■ボンボン ショコラ「フリュイ」(各3個 計9個入り)3,000円(税込)
帝国ホテル 東京 ホテルショップ「ガルガンチュワ」で、通年、店頭販売
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美