こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
パリ発のパティスリー&ショコラトリー「ユーゴ アンド ヴィクトール」が、5月10日をもって、日本の店舗を閉店します。
ユーゴ アンド ヴィクトールとは
ユーゴ アンド ヴィクトール(HUGO & VICTOR)は、2010年にパリで生まれたブランドです。シェフパティシエは、ユーグ・プジェ氏。ブティックはパリの左岸にあります。(BOUTIQUE RIVE GAUCHE 40, Boulevard Raspail 75007 Paris)
日本では、サロン・デュ・ショコラへの出店をきっかけに、チョコレートファンを中心に、知られるようになりました。日本ではチョコレートとともに、ケーキ、焼菓子などが販売され、スイーツ&チョコレートファンを魅了。
アイコンは、ブック型のボックスに入ったおいしいチョコレートです。シーズンごとのパッケージデザインが注目を集め、スフェールと呼ばれる、ドーム状のボンボンショコラも人気。私個人的には、見た目は、スフェールほど華やかでなくても、シンプルなプラリネの美味しさに、注目していました。
日本の直営店は、5月10日に閉店
日本のユーゴ アンド ヴィクトールの直営店舗は、5月10日ですべて閉店となります。「ユーゴ アンド ヴィクトール 伊勢丹新宿店」の5月10日の営業が、最終日です。(恵比寿アトレ店は、3月末までで営業を終了しています)
オンラインショップと今後は
今後のことは、具体的に決まっていませんが、公式サイトのオンラインショップでの販売は、しばらくは継続します。オンラインショップをクローズする時期など、今後については未定です。
バレンタインシーズンなどに、日本で限定販売されるかどうかも、今のところ決まっていません。
ユーゴ アンド ヴィクトールのジョルジュ・アマド
ユーゴ アンド ヴィクトールは、パリに本店があります。私はパリのお店で、チョコレートケーキを食べたり、ジェラートを食べたりするのが、好きでした。特にパリで味わう「ジョルジュ・アマド」(チョコレートケーキ)が、気に入っていました。
シェフから直接聞いた話によると、ジョルジュ・アマド、というケーキの名は、ブラジルの国民的な作家 ジョルジェ・アマード(Jorge Amado)にちなんいます。アマードは、ブラジル北東部のカカオ農園で生まれ、カカオに関わる小説を残した人物。
バニラとショコラのムースとビターチョコ、そしてペカンナッツをあわせたケーキ。パリで味わったときの、その力強いおいしさを覚えています。
ユーゴ アンド ヴィクトールというブランドは、もちろん健在ですので、パリではもちろんのこと、いつかまた日本で会えることを楽しみにしましょう。
何か新たな情報がわかれば、みなさんにご紹介します。
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美