チョコレートジャーナル BY AYUMI ICHIKAWA

ヴィーガンチョコレートとは? フジテレビ「バイキングMORE」で解説

2022/08/15
 
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ショコラコーディネーター®/チョコレートジャーナリスト®
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こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。

2022年2月10日放送のフジテレビ「バイキングMORE」で、ヴィーガンチョコレート・チョコスイーツのトレンドについて、説明しました。

ヴィーガンのチョコレートとは、動物性の素材を使わないチョコレートのこと。

この記事では、ヴィーガンチョコレートについて、説明します。

ヴィーガンチョコレートとは

 

ヴィーガンチョコレート、ヴィーガンのチョコレート、という言葉がよく聞かれるようになりました。

ヴィーガン、とはそもそも何なのでしょうか。このVegan(ヴィーガン)という概念と言葉は、1944年イギリスで生まれたとされています。完全菜主義(者)、と日本語訳できます。ベジタリアンとの違いは、さらに食べるものが限られていること。肉、魚だけでなく、乳製品、卵も味わいません。

実際のところ、チョコレートにあまり肉や魚を使うことはないので、ヴィーガンチョコレートとは「(動物性の)乳不使用のチョコレート」と考えてもよさそうです。

ボンボンショコラのガナッシュなどに使われる生クリームや、バター、板チョコレートに入っている粉乳などが使われていません。

NY取材にて。ヴィーガンのチョコレートアイスクリーム・カカオニブトッピング(市川歩美撮影)

 

ヴィーガンを食生活に取り入れる理由は、個人的な健康のためだけでなく(人によって何をすることが健康かは全く異なるためヴィーガンがマッチする方が取り入れる)、環境のためにヴィーガンを実践する人もいます。

家畜による環境への負荷が報じられていますので、地球環境への負担を問題視する方が取り入れるケースもあります。

 

ヴィーガンチョコレートにすることですっきり味わえる

 

魚、肉、卵、牛乳などを完全に食べないことによって、より心も体も健康になる方がいますし、逆にそれらを食べた方がより元気な方もいるでしょう。

人はそれぞれ、体質や考えも違います。チョコレートやチョコレートスイーツの世界では、新しい味、スタイルとしてトレンドになっています。

私個人的にはヴィーガンチョコレートは味の観点から、時々楽しんでいます。

カンタンにいえば「すっきりしている」のです。

仕事柄、多くのチョコレートや食品を味わうなかで、ときどきヴィーガンのチョコレートやスイーツを味わうと、ほっとするというか、ラクです。

ほっとする、ラク。

これは内臓がやすまっているのか、味覚がやすまっているのか、感覚的な話をしていてはっきりはしませんが、すっと体が受け入れる感覚があるのです。

もうひとつは、味がダイレクトに伝わってくる感覚。

バターや生クリーム、牛乳を使わず、水、植物性のオーツミルクやナッツパウダーなどで代用するため、カカオなどの素材の風味を直接感じられます。

 

ヴィーガンの板チョコレート

 

乳不使用のチョコレート、ということで私が、ときどき今期、仕事の合間に味わっていたのがこちら。

オリジナルビーンズと、シャテルのチョコレートバーです。両方ヴィーガンチョコレートです。

オリジナルビーンズの「ヴィーガンミルク」(写真左)は、エクアドル産アリバ種のカカオに、スペイン産グアラ種のアーモンドで仕上げたチョコレート。

アーモンドがミルクの代用となっていて、すっきりしたクリーミーさが、チョコレートを美味しくしています。

シャテル「ヴィーガンミルク56%カカオチュンチョ」(写真右)は、ペルー(チュンチョ)産カカオに、ブラジルナッツの粉末をミルクの代わりに使っています。

「ブラジルナッツ」は、アマゾン河流域で収穫されるナッツで、私は太田哲雄シェフにご紹介いただいて何度か味わい、楽しませていただいたんですが、チョコレートバーに粉末になって入っているのは、初めてでした。

 

ヴィーガンのボンボンショコラ

 

ヴィーガンのボンボンショコラもあります。ル フルーヴのものに、バレンタインシーズンに出会いました。

ヴィーガン6

 

「ヴィーガン6」は、新作で、乳製品不使用のコレクションです。

こちらは、素材をよりフレッシュに表現したいという考えから、乳製品を使いません。「乳による味のマスキング効果をなくすことができる」「農家の方が作る、白小豆をはじめとした国産材料をたくさん使える」などが、理由だそうです。

乳の代わりにオーガニック大豆を使った「大豆ヴァニーユガナッシュ」、「フランボワーズ白小豆」は、北海道産オーガニック白小豆がカカオとフランボワーズのつなぎ役となり、果実味をすっきりと引き出しています。

「ガナッシュオレンジ」は、乳製品を使わないことで、オレンジ果汁と金柑を炊いたシロップで作った自家製リキュールの香り高く。

上垣さんとは、先日もインスタライブをしたり、バレンタインシーズンは、東京・名古屋・大阪、各地でお話。

「チョコレート=乳製品を使う、という枠を外して考えたら、可能性が広がった」とうれしそうに話す上垣さんの笑顔が印象に残っています。(話したのは、サロン・デュ・ショコラ東京のアマゾンカカオのカウンターにて、時に太田哲雄さんも交え笑)

 

バイキングMOREではヴィーガンチョコレートテリーヌを紹介

私がコメントのため出演したバイキングMOREでは、鳥取県倉吉市のホテルセントパレス倉吉の「ヴィーガンチョコレートテリーヌ」が紹介されました。

卵や乳製品、白砂糖を使わないテリーヌ。

「おとりよせネット」で人気のアイテムで、野菜料理研究家・カノウユミコさんが監修されています。

カシューナッツのペーストやお豆腐が入っていて、お豆腐の風味がします。

チョコレート専門店の濃厚テリーヌなどを食べ続けた方には、ほっとするテリーヌ。ベリーのアクセントがよく、新しいスタイルのスイーツといえそうです。

ヴィーガンチョコレートを作る目的もいろいろ。味わう目的もいろいろ。チョコレート愛好家のみなさんは、個性的で濃厚なチョコレートを食べ続けたあとに味わうと、従来のチョコレートとの違いがよくわかると思います。

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チョコレートジャーナリスト  市川歩美

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