こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
パリ発のチョコレート専門店「ル・ショコラ・アラン・デュカス」が、2020年クリスマス限定ケーキ(ビュッシュ・ド・ノエル)や、チョコレートを発表しました。
ル・ショコラ・アラン・デュカス2020クリスマスケーキ
ル・ショコラ・アラン・デュカスの2020年 新作ビュッシュ・ド・ノエル。イニシャルの”a”と”d”をデザインに使った、スタイリッシュなケーキです。
クールな見た目ですが、カットすると華やか。中身は、アルザス地方の定番菓子「フォレ・ノワール」をイメージした、チェリーを使ったチョコレートケーキ。
ムースショコラグリオットに、ビスキュイショコラ、グリオットのマーマレードとコンフィ、キルシュが香るクリームを包んでいます。
バランスがよく、みずみずしくなめらかな口どけ。
キルシュはほのかに香る程度なので、お酒に弱い方も問題ありません。自家製インドネシア産カカオのムースの香りがこのケーキに特別感を与えています。とてもおいしかったです。
購入後、お店へ受け取りに行く必要がありますが、足を運ぶ価値があると思います。ブランドの世界観を表現した、ブティックを体験できるのも価値。フレッシュで繊細なケーキなので、なるべく早く召し上がってください。
ル・ショコラ・アラン・デュカスのシュトーレン、ギルティフリーでおいしい
オンラインショップで購入できるアイテムも多数。
「シュトーレン」は、ル・ショコラ・アラン・デュカスで、初登場です。
シュトーレンといえば、クリスマスの時期にヨーロッパでポピュラーな伝統菓子。ふつうはシュガーがたっぷりコーティングしてあり、1スライスで十分、という感じのお菓子ですが、こちらはそれがありません。
オレンジやグレープフルーツのコンフィ、ピスタチオやアーモンドがたっぷり入った生地に、カカオ分の高いチョコレートをコーティング。甘さを抑えたヘルシーで、ギルティフリーなスタイルです。
ジュリアン・キンツラーシェフともお話しましたが、シェフご自身が、甘さを抑え、香り高い素材の良さを引き立てるものを作るのがお好きだそう。また、ブランドとして、フランスの伝統的なショコラやスイーツを、時代にあわせて洗練させ、さらには日本のライフスタイルにもあわせていることを感じます。
ル・ショコラ・アラン・デュカスからはクリスマスのチョコレートや新年のガレット・デ・ロワも登場。どれも魅力がありますので、別記事で、随時ご紹介します。
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美
*Oggi.jpのコラムにも書きました