こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
ベルギー発のチョコレートが人気のパティスリー「DEBAILLEUL(ドゥバイヨル)」が、閉店します。ドゥバイヨル丸の内オアゾ店は、6月30日までの営業です。
ドゥバイヨルが日本の店舗を閉店
ドゥバイヨルは、ベルギー・ブリュッセルのグランプラス広場に旗艦店を構えるメゾンで、M.O.Fのマルク・ドゥバイヨル氏が創設したブランドです。
日本では丸の内オアゾにカフェ併設の店舗があり、チョコレートファンの人気を集めていましたが、今年の6月30日に閉店することが決まりました。
銀座三越店にあったカウンター併設のショップなどもクローズしていますので、6月30日で、日本国内のブティックはすべて閉店することになります。
最後までドゥバイヨルを楽しみたい方のための情報
人気のチョコレートパフェは土日のみ提供
ドゥバイヨルで人気のチョコレートパフェ「パルフェショコラ」は、現在、土日のみの提供です。
メディアのチョコレートパフェ特集などではおなじみですね。ベルギーから届くチョコレートのソルベとグラスを楽しめる、シンプルですがよく計算されたパフェ。私も大好きです。
思い返せば、パフェ評論家の斧屋さんと、私・市川歩美によるイベント「チョコレートパフェの深い話」第一回目にとりあげたパフェでもありました。
アイスクリーム、ソルベが、シンプルながら、とても美味しくて、近年の凝りに凝ったパフェとは一線を画す、安心できる美味しいパフェ、貴重でもありました。
ファンの方は6月30日までの土日にお出かけください。土日だけなのでご注意ください。
<参考記事>
フィユテ ポムとショコラ フロワをぜひ
先日、私は「フィユテ ポム」と「ショコラ フロワ」をいただきました。おいしいんです。
薄いパイ生地の上にカスタードクリームを敷き、甘酸っぱいリンゴをきれいに敷き詰めています。アングレーズソースを添えて、冷たいグラスバニーユを。
私もしみじみいつも思いますが、ほっとするんですよね、この美味しさ。
ベルギーで、手作業で職人が丁寧にリンゴを並べて造られるそうです。ドゥバイヨルのメニューは、いつも安定的においしいので、バタバタ、慌ただしいときに、このカフェにくると落ち着くような気がしました。
冷たいチョコレートドリンクをグラスで。ショコラショーはもちろんよいですが、夏はグラスで味わうとすっきり。チョコレート(パヴェ)が添えられるのがうれしいです。
なぜ閉店?
ドゥバイヨルが、 日本の店舗を閉店するのか、ということですが、市川取材によると、特に日本で大きな問題があった等の理由はありません。チョコレートも丸の内のお店も変わらず人気があります。
私たちはお店で美味しく、海外のチョコレートブランドの商品を楽しんでいますが、その向こう側には様々な企業の取り組み、膨大な調整や作業があります。
日本に店舗を出して展開するならなおのこと、様々な取り決めや制約、見通しも必要になってきます。そんな中で、一旦日本の展開をストップし、ベルギーと日本が連携して展開してきたブランドを、今後にむけて見直す、というのが近い理由かと思います。
今後について
今後、日本の催事などでの展開は予定されていないようなので、ドゥバイヨルのチョコレートファンの方は、6月30日までにお出かけください。
注意事項ですが、カフェメニューは限定されていて、アヴァランシュの提供は終了しています。
また、ベルギーのブリュッセルにある旗艦店については、未定だそうです。私は現地へ2度取材で訪れましたので、また展開がわかればお知らせしますね。世界的に有名な広場「グランプラス」にある美しいブティックです。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
日本で、チョコレートとドリンクの「マリアージュ」を、いち早く提唱したのはドゥバイヨル です。
かわいらしいパッケージが女性を中心に大人気で、安心できる美味しさに多くのファンがついていました。バレンタインを毎年楽しみにしているファンも多く、残念に思っている方が多いことでしょう。
またどこかで、あるいは新しい形で会える日がくることを願いつつ、ドゥバイヨルが日本にもたらしてくれた多くの喜びに、感謝しましょう。
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チョコレートジャーナリスト 市川歩美