こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
Oggi 2月号に「義理チョコ」特集があり、私はチョコレートの専門家としてお話ししています。初めてのコロナ禍のバレンタイン。会社の上司や、お世話になった方へのプレゼントチョコレートはどのように渡せばよいか、男女の意識調査をふまえ、楽しく考える特集です。
「令和3年義理チョコどーする?問題」
たしかに、ここ数年「義理チョコはやめた」という話もよく聞こえてきます。今年は、あげるか、あげないか、どうするかを迷っている方も多いかもしれません。
この企画では、読者や男女の意見もそうですが、意識調査が面白いです。詳しくは169ページからの特集をお読みいただくとよいのですが、たとえば、私がおもしろいと思っているのが
ー2021年の義理チョコはいつ渡すのがベスト?
2月12日(金)に手渡しする予定=68%(女性)ーいつもらうのがベスト?
2月12日(金)手渡し希望31%、デスクの上におくか配送31%(男性)
せっかくなら、心をこめたてきちんとお渡ししたいという女性と、わりとまあ合理的な男性の差が現れているようです。
義理チョコ文化はズバリあったほうがいい?という質問に
「なくした方が良い」53%「どちらともいえない」28%(女性)
「なくしたほうがよい」36%「どちらとも言えない」46%(男性)
なくしたほうがよい、と考える人の数が、大きく異なるのが、なんとなく男性側の気持ちの揺れが見えて、興味深いです。
ニューノーマル時代の「義理チョコ」新潮流&新常識
私は、企画の中の「ニューノーマル時代の「義理チョコ」新潮流&新常識」で、チョコレートの専門家として解説。ライフスタイリストの北条久美子さんも、マナーの観点からお話をされています。
私は、そもそもバレンタインというのは、愛情や感謝の気持ちをお伝えするシーンなので、相手を知り、相手に応じてケースバイケースに、渡し方もアイテムもすべてカスタマイズ時代である、というようなことを端的に話しています。
つまり、年々働き方もライフスタイルも多様化し「義理チョコにおける方程式」的なものはなくなっている、といえるでしょう。
あとはいわゆる「義理チョコ」感が溢れるチョコだけでなく、実は現在は高級ブランドからもいわゆる「義理チョコ(サンクスチョコ)対応」プライスのチョコレートが見事なほど多種類用意されているので、お相手に感謝を伝えたい場合は、高級店といわれるお店にも足を運んでみては、というような指南も。
詳しくはぜひ誌面をご覧ください。
私は、近年「義理チョコ」というよりも「サンクスチョコ」が定着していると感じています。コロナ禍だからこそ、お相手に感謝やおもいやりを伝える。そんなことがバレンタインを通じて叶うとよいなと考えています。
text チョコレートジャーナリスト 市川歩美