<お知らせ>ピーター・バイヤー知床は2025年10月4日に閉店しました
こんにちは、チョコレートジャーナリストの市川歩美です。前回の記事のつづきです。北海道・知床に出かけて、ピーター バイヤーを訪れました。デンマーク王室御用達のチョコレートブランドです。アイスクリームの美味しさについて書きましたが……やっぱりチョコレートの話をしなくっちゃ、ということで
「あれ?ピラミッドが……大きい?」

今回は、ショーケースで思わず二度見してしまった「ピラミッドチョコ」のお話を。
最初、目の錯覚かと思ったんです。ショーケースにずらりと並ぶチョコレート。その中に見慣れたピラミッド型のチョコがあったんですが、あら、なんだか大きい??

「ピラミッドって、こんなサイズ感だったっけ……、私の 記憶の中で、ピラミッドが小さくなってたかも」とか記憶をたどりました。でも、実際は、記憶違いではありませんでした。大きいのが登場していたんです!
<新作「プチフール・ピラミッド」>

新たに登場したのは「プチフール・ピラミッド」というシリーズ。
見た目も大きいですが、手にとってみるとしっかりと20グラム。これは、なかなかの食べ応えです。

いくつか種類があります。見た目にも鮮やかなレモンイエローで、ぱっと目をひく可愛らしさ。
味はチーズケーキをイメージしているのだそう。実際に食べてみると、レモンが効いた、爽やかな風味です。
もう一つ味わいました。ココナッツのキャラメル入り。
これはギフトにも喜ばれそうです。何より、ピラミッド型って、ひと粒でもちょっと特別感があるんですよね。
ワールド・オブ・チョコレートの「ルビー」が復活
そしてもうひとつのニュースは、人気商品だった「ワールド・オブ・チョコレート」のルビーが知床にまた入荷したことです。

ルビーといえば、ピンク色が美しい甘酸っぱいチョコレート。バリーカレボー社がルビーチョコレートのブレンドを変えましたので、以前と味は違います。スタッフの方の話によると今は「ブラジル産を中心に、複数の産地のカカオをブレンドされている」と伺いました。

今のルビーは以前よりずっとまろやかです。ほんのり甘酸っぱくて、形もかわいい小さなカカオポッド型の粒。ひと粒ずつ丁寧に味わいたくなります。
チョコレートソフトクリームに癒されるスタッフさん
チョコレートといえば、私も大好きなのですが「チョコレートソフトクリーム」も、もちろんおすすめ。アイスクリームもそうですが、トッピングができて、フリーズドライいちご、エスプレッソパウダーなどをのせられます。

あるスタッフの方が「仕事終わりにチョコレートソフトにいちごをトッピングして食べるのが最高の癒しなんです」と話してくれました。
そしてスマホで写真もみせてくださいましたが、とてもきれい。そしてその気持ち、すわかります。頑張った自分へのごほうびに、おいしいチョコレートのソフトクリーム。ホテルのスタッフのみなさんの力にもなっているのですね。
知床はリピーターが多い
前回知床を訪れたとき、「必ずまたきたい」と思ったんです。今では、なんだか知床という場所そのもののファンになりつつあります。

世界自然遺産に認定された、圧倒的な大自然。その中でチョコレートに出会うと、感じ方がまったく違うのです。背景が変わると、味覚や感覚も変わる。私にとってこれは重要な価値で、都会で味わうそれと異なる、別のもののように感じます。
クマやシカ、リスがすぐそばで生きている知床。目の前には海、振り返れば山。雄大で、豊かで、命が息づいている世界。
東京ではなかなか得られない、「自然と共に生きている」という感覚を、知床では身体で受け取れる気がします。
なんというか、言葉で説明するよりも、感覚にしみこむような感じです。流氷の季節に訪れてみたいと思っています。チョコレートは、どんな表情で迎えてくれるのでしょうか。楽しみです。
<お知らせ>ピーター・バイヤー知床は2025年10月4日に閉店しました