「オリジンヌ・カカオ」が2020年1月で閉店

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「オリジンヌ・カカオ」が2020年1月に閉店することになりました。お店の最終日は、自由が丘本店2020 年 1月31日、銀座店(銀座SIX)は 1月15日です。

「オリジンヌ・カカオ」は、日本を代表するショコラティエであり、日本のショコラティエの草分け的存在、川口行彦シェフによるチョコレート専門店です。2003年に自由が丘にオープンして以来、チョコレートファンを魅了し続けてきました。

川口行彦シェフ、といえば、日本の高級チョコレートを語る上で欠かせない存在です。

「ドンク」「ルノートル」で修業後、渡仏。1986年に日本でチョコレート専門店「和光チョコレートショップ」を立ち上げ、シェフ・ショコラティエを17年間つとめられました。

独立後にオープンしたのが「オリジンーヌ・カカオ」です(当時はオリジーンヌ、現在はオリジンヌ)。

川口シェフは日本人には数少ない、ルレ・デセール(Relais Desserts)の会員でもあります。

▲「フォレノワール」「ケッツァ」「アリキャンテ」など、人気ケーキの数々

私自身、本当に長く、川口行彦シェフのチョコレートやチョコレートケーキを「オリジンヌ・カカオ」で楽しませていただきました。

現在でこそ「カカオパルプジュース」(カカオの果肉のジュース)がビーントゥバーチョコレート専門店で、知られるようになりましたが、オリジンヌ・カカオでは、2004年から「カカオジュース」として提供していました。

提供のきっかけは、川口シェフがベネズエラを訪れたとき、現地の方が作ってくれた「カカオパルプジュース」が忘れらなかったそうです。

川口シェフのおかげで、2004年当時から、実は日本のチョコレート愛好家は、「カカオはフルーツ」なのだと「オリジンヌ・カカオ」で実感していました。私もそう。自然にこのお店で教わりました。

川口シェフとお話したところ「1月まではオリジンヌ・カカオ」ですが、2月以降は未定です。ご期待ください」と、明るいお声でした。シェフのファンのみなさん、シェフはお元気なので、安心してください。

いずれにしてもまずは、「オリジンヌ・カカオ」ファンのに早く伝えなくては、と、迷いながらも書きました。(自由が丘店は今年は今日が最終日なので来年どうぞ)。最終日までに、お店へお出かけください。

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チョコレートジャーナリスト  市川歩美

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