こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。
9月30日、銀座に「リトルマザーハウス」がオープンします。途上国にある食素材や、食文化にフォーカスするマザーハウス発の食ブランドの、初となる店舗です。
リトルマザーハウスはマザーハウス発の食ブランド
リトルマザーハウスは、途上国の素材と職人の手仕事から生まれたアパレル、ジュエリー、バッグなどを販売する「マザーハウス」から生まれたブランドです。
マザーハウスは、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念から、途上国にある素材や人材の能性に光を当てて、ものづくりを進め、販売しています。
参考
マザーハウス
リトルマザーハウスは、これまでポップアップ等での展開をしてきましたが、ショップのオープンは初。場所は、松屋銀座から歩いてすぐ。「紙パルプ会館」の1階です。すぐ近くにはマザーハウス銀座店があります。
イロドリチョコレート
店内にはショップスペースと、イートインスペースがあります。ショップスペースでひときわ目立つのがカラフルな「イロドリチョコレート」。
リトルマザーハウスのシグネチャーともいえるこのチョコレートは、Dari K(ダリケー)が取引をしている、インドネシア・スラウェシ島のカカオ農園のカカオバターが使われているのが特徴です。
ホワイトチョコレートを、自然由来の素材から色付けして、美しいグラデーションに。
フレーバーは12種類。
おうか/桜花(抹茶×ラズベリー)、もえぎ/萌黄(ピスタチオ×マンゴー)、りっか/立夏(シークワーサー×ジャスミン茶)、あじさい/紫陽花(レモン×ブルーベリー)、そうかい/蒼海(グレープフルーツ×ソルト)、ゆうぐれ/夕暮(カシス×ブ紅茶)、はくぎん/白銀(ラズベリー×マスカルポーネ)、はるはな/春花(ストロベリー×パッションフルーツ)など。
それぞれが日本の四季をテーマに作られており、移ろいゆく日本の季節、風情が感じられます。
旅するフィナンシェ
お手土産にふさわしいのが「旅するフィナンシェ」。可愛い小さなサイズです。
インドネシア産のカカオニブ、コーヒー、スリランカ産のシナモン、といったスリランカとインドネシアの素材を使った、6種のバターの香り豊かな、フィナンシェです。
スイーツセットを味わえるイートインスペース
イートインスペースでは、スイーツセットをオーダーできます。
内容はインドネシア産カカオ78%のチョコレート、ホワイトチョコレート、スリランカココナッツフィナンシェのオリジナルプレート+ドリンク。(これは現時点での予定で、プラスアルファがあるかもとのこと)
ドリンクは追加オーダーはできますが、ドリンクのみのイートインはできません。(ドリンク単品でのテイクアウトは可能)
リトルマザーハウスの木のテーブル
イートイン席は、16席。木のテーブルが私(市川)に自然に馴染み、すぐに気に入りました。
マザーハウス副社長の山崎大祐さんによると、このテーブルのための木を選び、確認するために実際にスタッフが出向き、一本の大きな木をカットして分けて複数のテーブルにして並べたのだそう。
こうしたことからも、素材の源流に赴き、向き合って考え、自然の恵みを大切にするブランドであることがわかります。
副社長の山崎さんは、この夏、インドネシアのカカオ産地を実際に訪れ、生産者の現状を自ら体感し、理解を深めたそうです。世界第3のカカオ生産国、インドネシアのカカオ生産者を応援し、光をあてた美しいチョコレートを筆頭に、さらなるおいしさの可能性が広がりそうです。
営業時間:ショップ11:00-19:00/カフェ12:00-18:00 定休日:月曜日・火曜日(祝日の場合、翌平日を休業)電話:03-6264-3031
text & photo チョコレートジャーナリスト 市川歩美